1月15日の朝日新聞に、「成長」を相対化する、という見出しのもとに二つの論文が載っていました。いずれも、現在の不況や社会的閉塞状況を解決する策を経済成長に求めることに対し、問題提起する内容です。
つい先日(1月4日)の毎日新聞にも、今後は経済成長に頼るのではなく経済の低成長を前提に(現在直面する)問題を解決する途を考えるべきだ、と言うような社説がありました。
経済成長は資源についても、環境の面でも回避すべき時期に来ている、と言う主張は説得力があります。
資源を大量に使用し、環境に大きな負荷を与え、大量に商品を消費し、大量の廃棄物(ゴミ)を撒き散らす、というこれまでの経済のあり方を推し進めることが、不況からの脱却の方法であり、社会を活性化する途であるという考えは、この辺で見直さなければならないような気がしています。