18日(土)午後、川越市立美術館で行われる長澤英俊展のオープニングレセプションに出席し、ご挨拶をしました。長澤英俊先生は、川越高校の先輩で、イタリアに居住する世界的に有名な彫刻家(造形作家)です。ヨーロッパでは極めて名声の高い芸術家ですが、日本ではあまり知られていない方です。実は私も、今年の4月に初めてお名前を聞きました。
 レセプションに先立ち、1時間ほど長澤先生と対談する時間がありましたが、予想外に気さくな「普通の人」「高校の先輩」でした。造形の動機というか基になる心的イメージとでも言うのでしょうか、それを「イデア」と表現されていました。もう少し、時間をかけて詳細をうかがいたいという思いが残りました(「芸術創造の秘密」を知りたいものです。)。
市立美術館に出展された5つの作品を鑑賞させてもらいましたが、いずれも不思議な感じのする作品です。私が、現代の抽象芸術に感じる「不安感」「不安定感」は微塵もなく、むしろ穏やかな落ち着いた感じを与える作品ばかりでした。
長澤英俊展は、川越市立美術館、遠山記念館、埼玉県近代美術館の3館で同時に、9月23日まで開催されています。